日本歯周病学会「専門医」が在籍
「根本原因」にアプローチ
再発を徹底的に防ぎます。

- お薬で治す「歯周内科治療」
- 「FMD療法」で短期集中治療
歯周病のお悩みは当院にご相談ください。
セカンドオピニオンも受け付けています
日本歯周病学会「専門医」が在籍
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令和4年度の厚生労働省の公式調査によると、日本国内で約47.9%の人々が何らかの歯周病の兆候を示していることが明らかになりました。歯周病はまさに国民病とも称されるほど広く蔓延しているという現状があります。
当院には、日本歯周病学会「認定医・専門医・指導医」が在籍しており、最新の歯周病治療の研究と実践に励んでいます。これらの資格は、歯周病治療に関する高度な知識と技術を有する歯科医師のみ与えられる資格ですので、歯周病のプロフェッショナルと言っても過言ではありません。
日本歯周病学会「指導医/専門医/認定医」とは、日本歯周病学会が特に優れた歯周病治療技術を持つ歯科医師を公認し、その技能と知識を認めた証として授与する資格です。この資格は、日本歯周病学会によって定められた厳格な評価基準を満たした歯科医師にのみ与えられ、歯周病治療における高度な専門性を保証するものとされています。
これらの資格は5年ごとに更新が求められ、そのためには継続的に研修を受け、学会での発表を行うなど、日々歯周病治療の専門知識と技術の向上に努める必要があります。
食事中や歯磨き中に出血したり、口臭が悪化したりと、歯周病の症状は患者さんによってさまざまです。その中でも、特に次のようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
・何本かの歯がグラグラしている
・歯茎からの出血や腫れが見られる
・最近、口臭が気になると指摘された
・何年も歯周病治療を受けているが、症状が改善されない
・既に歯周病で多数の歯を失った経験がある
歯周病は一度発症すると再発しやすい疾患ですが、その原因は科学的に明らかにされており、確立された治療法と予防法が存在します。
しかし、日本では歯周病が歯を失う主な原因とされており、最新の調査によると、全成人の約半数が初期の歯周病症状を持っていることが報告されています。
治療可能で予防もできるにも関わらず、多くの人が歯を失う状況はなぜ発生するのでしょうか。その理由は、2つあります。
歯周病はよく「生活習慣病」と言われ、その治療には歯科医院による専門的介入だけでなく、自宅での日々の口腔ケアも重要です。定期的な歯みがきやその他の口腔ケアが不十分な場合、治療後の再発リスクが高まります。
さらに、不規則な食生活、喫煙、ストレスの多い生活は、歯周病のリスクを増加させる要因となります。日常生活の中でこれらのリスク要因を管理することが、歯周病の予防と管理には不可欠です。
歯周病は細菌感染によって引き起こされる病気です。歯科医院での基本的な治療アプローチは、原因となる細菌の塊である歯石や歯垢を除去することですが、これだけでは根本的な解決にはなりません。
再発を防止するためには、原因となる菌へ直接的にアプローチする必要があります。歯周病により多くの歯を失った方や、何度も再発を経験している方は、原因菌をしっかり除去できていなかったケースが多いのが現状です。
当院では、患者さんの生活習慣の改善指導に加えて、科学的根拠に基づいた効果的な治療法を用いて歯周病の治療に取り組んでいます。
歯周病は外からは確認できない歯茎の内部で静かに進行する疾患です。この病気は細菌感染によって発生しますが、関与する細菌の種類は多岐にわたり、それぞれに効果的な治療方法や使用する薬剤が異なります。
そのため、当院では精密機器を駆使した科学的な検査を行って原因菌を特定します。その結果をもとに、一人ひとりに最適な治療プランを策定しています。当院で実施している具体的な検査方法と治療法について、ご紹介します。
歯周ポケット検査では、歯周ポケットの深さを測定します。この測定値は、歯周病の進行具合を示す重要な指標となります。歯周ポケットが浅けれ歯周病の恐れはほとんどないのですが、歯周ポケットが深くなっている方は歯周病の可能性が高いと言えます。
歯周病は進行すると歯を支える顎の骨を溶かします。そうするとこれまでの噛み合わせが変化するため、咬合器で噛み合わせ等を確認します。
また、歯周病とよく似た症状の「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」という病気があります。症状は似ていますが、治療法は全く異なるため、咬合検査で歯周病か咬合性外傷かの判断も行います。
歯周病が進行すると、歯を支える骨が徐々に溶けてしまう事態になります。この骨の状態は肉眼では確認できないため、詳細な診断のためにX線検査が不可欠です。
当院では、より高度な「CT」スキャナーを用いたX線検査を実施しています。一般的な「レントゲン」検査が二次元の画像を提供するのに対し、CT検査は多角的にお口の周囲を撮影することで、三次元の画像を提供することができます。より立体的で詳細な映像を生成することが可能なため、歯周病による骨の損失を正確に把握し、適切な治療計画を立てることができます。
唾液検査を行い、患者さんの虫歯や歯周病のリスクを判定します。具体的には唾液の中に含まれている細菌の数や量を調べることで、お口の健康状態や虫歯及び歯周病になりやすい傾向を把握します。
当然ながら患者さんごとに口腔内の状態は異なります。唾液検査を行うことで個別の治療計画や予防策を精密に策定することが可能になります。
当院では、位相差顕微鏡を用いて、患者さんの口内に存在する細菌の活動性や種類を観察します。位相差顕微鏡による検査を行うことで、治療前の口内環境と治療後の改善状況を明確に把握することができます。
また、治療の透明性を高めるために、これらの検査結果を患者さんにも直接ご覧いただく機会を提供しており、ご自身の口腔内の状況を理解しやすくなっています。
検査、診断を基に、患者さんの状態に合わせた適切な治療プログラムの立案、実践を行っていきます。ここでは、当院でが提供している代表的な治療プログラムをいくつか紹介いたします。
歯周病の改善には、日常の自宅での歯磨きが重要ですが、通常のブラッシングでは除去できない歯と歯の間や歯周ポケットの深部に蓄積された歯石や歯垢は、専門的な介入が必要です。このような汚れを効果的に取り除くためには、歯科医院での専門的なクリーニングが欠かせません。
当院では、「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」と呼ばれる治療を行っています。口腔ケアの専門家である歯科衛生士が専用の器具を使用して口腔内をきれいにしていきます。PMTCよって、家庭のケアだけでは取り除けない汚れを効果的に清掃し、歯周病の進行を防ぎます。
歯周病の治療には、原因となる細菌の種類に応じて、特定のお薬を服用していただくことで症状の改善が期待できます。唾液検査や位相差顕微鏡検査によって具体的な歯周病菌を特定し、その結果に基づいて効果的な抗生物質の処方を行います。
例えば、「ジスロマック」などの抗生物質は、特定の細菌に対して高い効果を示すため、適切な状況下で処方されることがあります。
一般的な歯周病の治療アプローチでは、患者さんの口腔内を6つの区分に分けて、各ブロックを順番に治療していく方法が採用されます。通常、この治療は週に1回行い、全体で約1〜2ヶ月の期間を要します。
しかし、歯周病菌は約2週間で再増殖する特性があります。つまり、治療期間中に再発するケースが珍しくないということです。そこで当院では、「FMD(Full Mouth Disinfection)」という治療法を行っています。
FMDでは、数回の来院で全ての歯に対して集中的に治療を行い、抗生剤を使用して歯周病の原因菌を徹底的に排除します。通常の治療法と比べて、短期間で全ての治療を完了させるため、治療中の再発のリスクを大幅に減少させることができます。また、お仕事や家事などで忙しい方にもおすすめの治療法です。
あまり知られていないのですが、口臭の原因のほとんどは歯周病菌が出す「ガス」です。そのため、歯周病治療を行うと口臭も改善することができます。
当院では、唾液検査や口臭検査、位相差顕微鏡検査など、お口の中で悪さをしている細菌の種類や活動量まで詳細に把握したうえで患者さんごとに最適を行います。
口臭をきっかけにお口のトラブルに気づき、早期治療によって病気の進行を防ぐことができるケースもあります。口臭にお悩みの方は、まずは一度歯科医院を受診されることをおすすめします。
歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶かされ、その結果、歯がグラグラするようになります。この段階になると、多くの歯科医院では抜歯が選択されることがありますが、当院では、「歯周組織再生療法」と呼ばれる治療法で、損傷した歯周骨の再生を促します。この治療法によって、歯周病によって弱まった骨を効果的に再生させ、最終的には歯を健康な状態に戻すことを目指しています。具体的な治療法についてご説明します。
歯肉を外科的に切開し、失われた骨の部分に「エムドゲイン」と「リグロス」という特殊な薬品を塗布します。これらは骨の再生を促すたんぱく質を含んでおり、治療後数ヶ月から1年程度で骨が再生することが期待されます。治療効果には個人差がありますが、多くの患者さんが実際に骨の再生を経験されています。
下記の動画で示されているのは、エムドゲインを使用した際の骨再生のプロセスです。この映像を通じて、どのようにしてエムドゲインが骨を再生させるかの具体的な様子を確認いただけます。
歯周病の治療を行うと、通常は失われた骨や歯肉が徐々に再生し始めます。多くの人は意外に思うかもしれませんが、骨には自己再生の能力が備わっています。
ただし、自然に放置しておけば骨が再生されるわけではなく、実際には骨よりも歯肉が比較的速く再生し、本来骨が再生すべき場所を覆い尽くしてしまうことがあります。つまり、骨の再生が妨げられてしまうのです。
この問題を解決するために、当院では「GTR(Guided Tissue Regeneration)」という治療法を採用しています。具体的には、「メンブレン」と呼ばれる特殊な人工膜を用いて、骨の再生を促します。個人差はありますが、およそ数か月で骨が再生します。
歯周組織再生療法は、歯肉を外科的に切開し、失われた骨を修復する手法です。通常、この治療を行う際は、広範囲に歯肉を切り開く必要がありますが、これには治癒までの時間が長引き、患者さんにとって大きな身体的負担が伴います。
この問題に対処するため、当院では患者さんの負担を軽減するために「マイクロサージェリー」というマイクロスコープを使用して拡大された視野で行われる外科手術を使っています。マイクロスコープを使用することで、患部を詳細に確認しながら治療を進められるため、針と髪の毛よりも細い糸を使っての縫合が可能です。これで傷跡も目立ちにくくなります。
歯周病が進行すると、歯肉に腫れと退縮が同時に発生します。治療後、歯肉の腫れは改善されますがそうすると退縮した歯肉が一層顕著になり、歯が長くなったかのように感じられます。この状態では、通常歯肉に覆われているべき歯根が露出し、見た目の美しさを損ねるだけでなく、冷たいものや熱いものに敏感になる知覚過敏の原因となることもあります。
当院ではこの問題を解決するために「歯肉移植術」を行っています。この治療法は、退縮した部分に新たな歯肉を外科的に移植し、歯肉の健康と機能を回復させます。歯肉の見た目が改善されるだけでなく、歯の保護と知覚過敏のリスク回避にもつながる、口腔内の健康と笑顔の美しさを取り戻すための効果的な治療法です。
冒頭で触れたように、歯周病は適切な予防と治療によって再発を防止できる病気です。かつては抜歯が避けられなかったケースでも、現代の医療技術により抜歯を回避した治療が可能となっています。
ただし、歯周病治療の成功には、患者さんの積極的な協力が必要不可欠です。患者さんご自身による日々のブラッシングに加え、定期的なクリニックでのメンテナンスを行っていただけなければ、再発を防ぐのは難しいと言えます。
歯周病は単なる口腔内の問題ではありません。例えば、最近の研究によると、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病、早産や低体重児の出産など、重大な全身疾患との関連が示されています。つまり、歯周病治療は、単に口内の健康を取り戻すだけでなく、全身の健康を守ることにもつながるのです。
再度強調しますが、歯周病は適切なアプローチで治療や予防が可能です。まだ遅くはありません。当院と共に、あなたの歯周病を改善し、健康を取り戻しましょう。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。